ロシア、シリア駐留軍司令官を解任 反体制派侵攻受け=軍事ブログ
12月1日、シリアで反体制派が北部要衝アレッポをほぼ制圧したことを受け、ロシアがシリア駐留軍のセルゲイ・キセル司令官を解任したと、複数のロシア系軍事ブログが報じた。アレッポで11月29日撮影(2024年 ロイター/Mahmoud Hasano)
[モスクワ 1日 ロイター] - シリアで反体制派が北部要衝アレッポをほぼ制圧したことを受け、ロシアがシリア駐留軍のセルゲイ・キセル司令官を解任したと、複数のロシア系軍事ブログが報じた。
ロイターはロシア国防省にコメントを求めている。ウクライナ戦争が始まって以来、ロシアは公表しないまま軍再編を繰り返し行っている。
情報は未確認だが、キセル氏の後任にはアレクサンダー・チャイコ大将が就任するという。
キセル氏は、ウクライナ戦争で東部ハリコフで指揮官を務めたが、2022年後半にウクライナ軍の反撃で撃退された。ロシア系ブログはこうした経歴を痛烈に批判している。
ロシア国防省に近いブログ、ライバー・テレグラムは「アプローチを変える必要がある。シリアは長い間、特別軍事作戦(ウクライナ戦争)で無能であることが判明した指揮官たちを評価し直す場となってきた」とコメントした。
シリアにおける反体制派の侵攻は、政府を支援するロシアと反政府勢力を支援するトルコが停戦合意した20年3月以来。
シリア軍は1日、反政府勢力に制圧されていたいくつかの町を奪還したと発表した。反政府勢力はトルコが支援する武装グループとイスラム主義グループ「シャーム解放機構(HTS、旧ヌスラ戦線)」の連合体。