ガザ空爆、食料・子供支援団体の職員2人死亡
パレスチナ自治区ガザで30日、支援団体の職員2人がイスラエルの空爆で死亡した。写真はガザ市内でイスラエル軍による民家への空爆の現場で死傷者を探すパレスチナ人で30日に撮影(2024年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
Nidal al-Mughrabi Adam Makary Menna AlaaElDin
[カイロ 30日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで30日、支援団体の職員2人がイスラエルの空爆で死亡した。
死亡したのは食料支援団体「ワールド・セントラル・キッチン(WCK)」の職員1人と、子どもを支援する国際団体「セーブ・ザ・チルドレン」の職員1人。ともにガザ南部ハンユニスへの空爆で死亡した。
イスラエル軍は死亡したWCK職員について、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃に参加した戦闘員であり、WCKに雇われていたと説明。
一方、この職員の遺族は虚偽の情報であり、慈善活動に一生を捧げたエンジニアだったと語っている。WCKは空爆の事実を確認した上で、職員がイスラエルへの攻撃に関与したか情報を把握していないと述べた。
WCKはガザでの活動を一時停止すると表明。情報収集を進めていることを明らかにした。
パレスチナの通信社WAFAは、この空爆でWCKの職員3人が死亡したと報道。医療関係者は計5人が死亡したと述べた。
一方、セーブ・ザ・チルドレンも39歳の職員1人が空爆で死亡したと発表。イスラエル軍はコメントを控えている。
また、医療関係者によると、ハンユニスでは小麦粉の配給を受けていた人々の近くにあった車が空爆され、少なくとも9人のパレスチナ人が死亡した。
ガザ当局によれば、29日夜から30日にかけてイスラエル軍の攻撃で少なくとも32人のパレスチナ人が死亡した。