カナダ首相、トランプ氏に国境管理の強化を確約
カナダのトルドー首相は米国のトランプ次期大統領との会談で、両国間の国境管理を強化することを確約した。カナダ政府高官が1日に明らかにした。写真は米フロリダ州ウェストパームビーチのホテルを後にするトルドー氏で11月に撮影(2024年 ロイター/Carlos Barria)
David Ljunggren
[オタワ 1日 ロイター] - カナダのトルドー首相は米国のトランプ次期大統領との会談で、両国間の国境管理を強化することを確約した。カナダ政府高官が1日に明らかにした。
トルドー氏は30日、米フロリダ州を訪問し、トランプ氏と夕食を共にした。トランプ氏は国境や貿易、エネルギーについて「非常に生産的」な会談を行ったと明らかにした。
トランプ氏は、カナダが移民や麻薬の国境越えを防がない場合、カナダからの輸入品に関税をかけるとしており、カナダ経済に大きな影響を及ぼす可能性がある。
ルブラン公安相はカナダ放送協会とのインタビューで、トランプ氏とトルドー氏がカナダが導入予定の追加安全対策について話し合ったと述べ、「追加のドローン(無人機)や警察ヘリコプターの調達を検討し、人員を再配置する予定だ。国境は安全だと信じている」と語った。
「我々が目に見える形で前進していることをカナダ国民と米国民に示すことが重要だと思う。我々はまさにそれを実行するつもりだ」と述べ、今後詳細を明らかにするとした。
また、カナダと米国の経済相互関連性を踏まえれば、関税は双方に悪影響を与えるとの考えを引き続き米国に伝えるとし、「このような形で進めることが米国の利益にならないことを米国側が認識すると確信している」と述べた。