ニュース速報
ワールド

EU加盟交渉停止巡りデモ拡大、ジョージア首都で4日連続衝突

2024年12月02日(月)09時49分

 旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の首都トビリシで12月1日、デモ参加者と警察の衝突が4日連続で発生し、欧州連合(EU)加盟交渉を停止するという政府の決定に対する抗議行動が全国に広がりを見せている。写真は火花が飛び散る中、デモ隊に催涙ガスを発射する治安部隊。2日、トビリシで撮影(2024年 ロイター/Irakli Gedenidze)

Felix Light

[トビリシ 1日 ロイター] - 旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の首都トビリシで1日、デモ参加者と警察の衝突が4日連続で発生し、欧州連合(EU)加盟交渉を停止するという政府の決定に対する抗議行動が全国に広がりを見せている。

政権与党「ジョージアの夢」と、与党の反欧米、親ロシア的な姿勢を非難する反対派との間で、数カ月にわたって緊張が高まっている。

政府がEUとの交渉を4年間凍結すると28日に発表して以来、対立は激化しており、数千人に上るEU加盟支持派のデモ隊が催涙ガスや放水銃で武装した警察と対峙している。

デモ隊は1日夜、トビリシ中心部で警察に花火を投げつけるなどし、警察は放水銃で応戦した。

親欧米派のズラビシビリ大統領と野党は、「ジョージアの夢」が過半数を獲得したとする10月の選挙で、ロシアが介入し不正があったと主張。大統領は憲法裁判所に選挙不正を申し立てた。

現地メディアは、デモ隊が主要な港湾への道路を封鎖し、少なくとも8つの都市と町で抗議活動が展開されていると報じている。

ロシアは公式にコメントしていないが、メドベージェフ前大統領は革命の企てが起こっているとし、「ジョージアはウクライナの道をたどり、暗黒の深淵へと急速に進んでいる。この種のことは非常に悪い結末を迎える」とテレグラムに投稿した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア潜水艦、フィリピンEEZ内で浮上か マルコス

ワールド

南アがG20議長国に、トランプ関税など試練

ワールド

カナダ首相、トランプ氏に国境管理の強化を確約

ワールド

ガザ空爆、食料・子供支援団体の職員2人死亡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で17番目」
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    白昼のビーチに「クラスター子弾の雨」が降る瞬間...クリミアで数百人の海水浴客が逃げ惑う緊迫映像
  • 4
    「すぐ消える」という説明を信じて女性が入れた「最…
  • 5
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 6
    ロシア・クルスク州の軍用空港にウクライナがミサイ…
  • 7
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 8
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 9
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 10
    LED化を超える省エネ、ウェルビーイング推進...パナ…
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 4
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていた…
  • 5
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 6
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 7
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 8
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 9
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 10
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中