EU加盟交渉停止巡りデモ拡大、ジョージア首都で4日連続衝突
旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の首都トビリシで12月1日、デモ参加者と警察の衝突が4日連続で発生し、欧州連合(EU)加盟交渉を停止するという政府の決定に対する抗議行動が全国に広がりを見せている。写真は火花が飛び散る中、デモ隊に催涙ガスを発射する治安部隊。2日、トビリシで撮影(2024年 ロイター/Irakli Gedenidze)
Felix Light
[トビリシ 1日 ロイター] - 旧ソ連構成国ジョージア(グルジア)の首都トビリシで1日、デモ参加者と警察の衝突が4日連続で発生し、欧州連合(EU)加盟交渉を停止するという政府の決定に対する抗議行動が全国に広がりを見せている。
政権与党「ジョージアの夢」と、与党の反欧米、親ロシア的な姿勢を非難する反対派との間で、数カ月にわたって緊張が高まっている。
政府がEUとの交渉を4年間凍結すると28日に発表して以来、対立は激化しており、数千人に上るEU加盟支持派のデモ隊が催涙ガスや放水銃で武装した警察と対峙している。
デモ隊は1日夜、トビリシ中心部で警察に花火を投げつけるなどし、警察は放水銃で応戦した。
親欧米派のズラビシビリ大統領と野党は、「ジョージアの夢」が過半数を獲得したとする10月の選挙で、ロシアが介入し不正があったと主張。大統領は憲法裁判所に選挙不正を申し立てた。
現地メディアは、デモ隊が主要な港湾への道路を封鎖し、少なくとも8つの都市と町で抗議活動が展開されていると報じている。
ロシアは公式にコメントしていないが、メドベージェフ前大統領は革命の企てが起こっているとし、「ジョージアはウクライナの道をたどり、暗黒の深淵へと急速に進んでいる。この種のことは非常に悪い結末を迎える」とテレグラムに投稿した。