ハマス、ガザ停戦に向けた取り組み再開 エジプト当局と協議
イスラム組織ハマスの指導者らは12月1日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡りエジプトの治安当局者と協議した。ハマス関係者が明らかにした。同日、ガザ中央部で撮影(2024年 ロイター/Ramadan Abed)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 1日 ロイター] - イスラム組織ハマスの指導者らは1日、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡りエジプトの治安当局者と協議した。ハマス関係者が明らかにした。イスラエル政府当局者によると、ネタニヤフ首相はこの件について安全保障協議を行う予定。
ハマスのカイロ訪問は米国が先週、カタール、エジプト、トルコと協力して人質解放を含むガザ停戦交渉の取り組みを再開すると表明して以来初めて。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は1日、ガザ停戦と人質解放での合意の可能性は高くなったとの見方を示した。
CNNで「(ハマスは)孤立している。(レバノンの親イラン武装組織)ヒズボラはもはや共闘しておらず、イランなど後ろ盾は他の紛争に気を取られている」とし、「(停戦交渉で)進展を遂げる可能性がある」と述べた。
これまでの交渉でハマス側はイスラエルによる戦争終結を要求。一方、イスラエルはハマスがもはやガザを支配せず、イスラエルに脅威をもたらさなくなった時点で戦争は終結すると主張してきた。
イスラエルのサール外相は1日、人質解放合意に向けた進展の兆しがあるが、戦争終結のためのイスラエル側の条件は変わっていないと強調。「数日内に判明するだろう。イスラエル政府としてはこの方向に進みたい」と述べた。