ゼレンスキー氏、バイデン政権にNATO加盟支援を働きかけ
ウクライナのゼレンスキー大統領(写真右)は12月1日、バイデン米大統領が退任する前にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を後押しするよう米国に働きかけた。左は欧州連合(EU)のコスタ大統領。キーウで撮影(2024年 ロイター/Alina Smutko)
Dan Peleschuk
[キーウ(キエフ) 1日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、バイデン米大統領が退任する前にウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を後押しするよう米国に働きかけた。
ウクライナは、今週ブリュッセルで開催されるNATO首脳会合で加盟交渉への招待を受けたい考え。
欧州連合(EU)のコスタ大統領とカラス外交安全保障上級代表(外相)は、就任初日にウクライナの首都キーウを訪問し、ウクライナへの全面支援を表明した。
ゼレンスキー氏は共同会見で「米国の現政権はあと2カ月しかない。彼らは(NATOにおける)われわれの未来に懐疑的な数少ない欧州人に影響力を持っている」と語った。
ウクライナがNATOに加盟するための招待は、ウクライナ全土に対してなされるべきだとし、「ウクライナ領土の一部だけに対するNATOからの招待というものはあり得ない」と述べた。ウクライナの一部にのみ加盟交渉への招待がなされることは、他の部分がもはやウクライナのものでないと認めることに等しいと指摘した。
コスタ氏は「EUはこの侵略戦争の初日からウクライナと共にあり、今後もウクライナと共にあり続ける」と述べ、ウクライナへのゆるぎない支援を示した。