バイデン米大統領、アンゴラ訪問へ 鉄道事業支援で中国に対抗
12月1日、バイデン米大統領は、アフリカ南部アンゴラに向けて出発する。米国が支援する大規模な鉄道プロジェクトに焦点を当て、アフリカで影響力を増す中国に対抗する。米首都ワシントンで2023年11月撮影(2024年 ロイター/Evelyn Hockstein)
Jessica Donati
[1日 ロイター] - バイデン米大統領は1日、アフリカ南部アンゴラに向けて出発する。米国が支援する大規模な鉄道プロジェクトに焦点を当て、アフリカで影響力を増す中国に対抗する。
このプロジェクトは一部が米国の融資で賄われている。資源が豊富な内陸のコンゴ民主共和国およびザンビアをアンゴラの大西洋岸にあるロビト港と結び、西側諸国への迅速かつ効率的な輸出ルートを提供する。
コンゴは銅やコバルトの主要産出国だが、中国が影響力を強めており、米国は懸念を強めている。中国は9月にタンザニア、ザンビアとアフリカ東海岸への競合鉄道路線を復活させる協定に署名している。
バイデン氏のアフリカ訪問は任期終了間際となったが、トランプ次期大統領の就任後も米国は鉄道プロジェクトを支援し、アンゴラとの緊密な関係を維持する可能性が高いと予想される。
トランプ前政権下のアフリカ担当高官はトランプ氏はアフリカに関して2つの大きな懸念を抱いていると指摘。一つは中国やロシア、もう一つは重要な鉱物資源へのアクセスだと語った。
バイデン氏は2日に西アフリカのカーボベルデを訪れ、アンゴラへ向かう前にそこで大統領と会談する予定。2日間の訪問日程中にアンゴラの首都ルアンダにある奴隷博物館を訪問し、4日にはロビト港に立ち寄る予定。