韓国が新ミサイル迎撃システム開発、北朝鮮の脅威に対抗
Jack Kim
[ソウル 29日 ロイター] - 韓国国防省は29日、弾道ミサイルを迎撃する長距離地対空ミサイルを開発したと発表した。北朝鮮のミサイルの脅威に対処する防衛システムを強化する。
新型ミサイルは降下する弾道ミサイルを高度40キロメートル以上の地点で迎撃する。2025年に量産体制に入り、20年代半ばから後半にかけて運用を開始する計画。
国防省は声明で「これは敵のミサイルを高高度で迎撃し、地上での被害を最小限に抑える最先端の兵器だ。韓国軍のミサイル防衛能力をより高高度かつより広範囲に拡大するものだ」と説明した。
新型ミサイルは韓国で導入されている米国の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)と同様に、標的に衝突して破壊する「ヒット・トゥ・キル」方式を採用している。高度な技術を駆使して飛行を微調整し、接近する敵の標的を攻撃する。
韓国国防科学研究所によると、新型ミサイルは現在運用中の米国の迎撃ミサイル「パトリオット」と国産中距離迎撃ミサイル「天弓2」を補完する。