英国の労働環境は欧州最悪レベル、激務や自主性制限で=報告
11月25日、英国の職場は長時間労働、厳しい締め切り、限られた自主性とともに生産性が向上していないという問題があり、現状では欧州最悪レベルにあるとする報告がまとめられた。写真は朝のラッシュアワーの地下鉄駅の様子。英ロンドンで2021年9月撮影(2024 ロイター/Toby Melville)
David Milliken
[ロンドン 25日 ロイター] - 英国の職場は長時間労働、厳しい締め切り、限られた自主性とともに生産性が向上していないという問題があり、現状では欧州最悪レベルにあるとする報告がまとめられた。
労働党政権は雇用主に対する規則の厳格化を計画している。こうした中で作成された報告によると、労働者の約60%が締め切りが厳しいと感じているほか、約40%が厳しい締め切りを余儀なくされたと答え、欧州で最も高い割合となった。一方、働くペースを選べるとの回答は3割程度にとどまった。
この報告は、英シンクタンクのヘルス・ファンデーションが労働組合代表らと設置した「より健康的な労働生活のための委員会」のために作成したもので、新雇用規則で義務付けられている労働条件の改善を目的としている。
報告をまとめた雇用調査研究所の主任研究員ジョニー・ギフォード氏は「現在優先すべき問題点は、長時間労働、激務、管理または業務における自主性の欠如だ」と指摘した。