ロシア発射ミサイルは新型中距離弾道弾、初の実戦使用=米国防総省
11月21日、米国防総省はロシアがウクライナ攻撃でこれまで実戦使用されたことのない中距離弾道ミサイルを発射したとの見方を示した。写真はロシアによるミサイル攻撃を受けた現場。同日、ウクライナ東部ドニプロで撮影(2024年 ロイター/Mykola Synelnykov)
Phil Stewart Idrees Ali
[ワシントン 21日 ロイター] - 米国防総省は21日、ロシアがウクライナ攻撃でこれまで実戦使用されたことのない中距離弾道ミサイルを発射したとの見方を示した。
当局者によると、新型中距離弾は大陸間弾道ミサイル(ICBM)「RS-26ルベジ」をベースにした設計で、ロシアはこの新型ミサイルを少数しか保有していない可能性が高いという。
発射前にロシア側から米国に通知があったことも明らかにした。
国防総省のシン報道官は今回のミサイルが通常弾頭で発射されたとしつつ、核弾頭も搭載できると指摘した。また「戦場での使用を確認するのは初めて」とし、「実験的」な発射だったとの見方を示した。
ロシアのプーチン大統領はテレビ演説で、ウクライナの防衛企業を標的に新型弾道ミサイル「オレシニク」を発射したと明らかにした。
また、短中距離ミサイルを製造し欧州とアジアに配備する米国の計画を受け、ロシアも短中距離ミサイルを開発していると言及。米国が2019年に中距離核戦力(INF)廃棄条約を「一方的に破棄したのは間違いだった」とした。