タイ経済、今年2.7%成長へ 来年は予想上回る=首相
タイのペートンタン首相は21日、同国経済が今年2.7%成長するとの見通しを示した。写真は9月7日、バンコクで撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 21日 ロイター] - タイのペートンタン首相は21日、同国経済が今年2.7%成長するとの見通しを示した。外国人観光客数が3600万人と前年比28%増加する見込みで、成長の追い風になるとした。
また、来年の成長率は予想を上回る見通しで、政府は9600億バーツ(277億4000万ドル)超の投資支出を加速させると述べた。
同氏は産業界のイベントで「経済は回復段階にある。毎四半期、予想を上回っている」と語った。
タイの第3・四半期国内総生産(GDP)は前年同期比3.0%増で市場予想を上回り、2年ぶりの高い伸びとなった。ただ、当局者やアナリストは来年について、貿易摩擦の影響など困難が増すと予想している。
ペートンタン氏は米国が貿易赤字を抱えるタイや中国などに対して措置を講じた場合、政府は支援策を模索すると述べた。
また、2027年の任期末まで政権を維持できると自信を示し、投資計画が変更されないことを外国人は確信できると述べた。
国家経済社会開発評議会(NESDC)は今週、来年の成長率を2.3─3.3%と予想した。昨年は1.9%で、域内の他国よりも低成長にとどまった。