ギリシャ、25年は2.3%成長予想 対GDP比赤字も縮小へ
11月20日、ギリシャのハジダキス財務相(写真)は、2025年予算の議会提出を受け、国内経済が投資と観光収入の増加で来年も回復が続き、財政赤字削減が可能だと述べた。写真はギリシャのアテネで3月撮影(2024 ロイター/Stelios Misinas)
Lefteris Papadimas
[アテネ 20日 ロイター] - ギリシャのハジダキス財務相は20日、2025年予算の議会提出を受け、国内経済が投資と観光収入の増加で来年も回復が続き、財政赤字削減が可能だと述べた。
政府は20日、25年の経済成長率を欧州主要経済国を上回る2.3%と予想、今年の2.2%予想とほぼ同水準で、09─18年の債務危機からの回復が続く見通し。
ハジダキス氏は「25年の基礎的財政黒字は欧州連合(EU)第4位に達する見込み」と述べた。
政府は、債務返済費用を除く基礎的財政黒字の対国内総生産(GDP)比が25年には2.4%になると予想。今年は2.5%との見通しを示した。
さらに、来年の一般財政赤字の対GDP比を今年の0.7%から0.6%に抑制し、数十年ぶりに均衡予算に近づくことを目指しているという。
ギリシャは10年に財政赤字の対GDP比が約15%に達し、破綻寸前となった。これを受けて2800億ユーロ(2952億9000万ドル)に上る一連の国際支援が行われたが、長年の緊縮財政で賃金と年金が大幅に削減された。