原油先物は上昇、地政学的緊張で供給不安強まる
11月21日、原油先物価格はアジア時間21日の取引で上昇。ロシア・ウクライナ紛争激化で地政学的緊張が高まる中、供給不安で買われた。写真はアルゼンチンのサンタクルスにあるガソリンスタンド。8日撮影(2024 ロイター/Ipa Ibanez)
Arathy Somasekhar
[21日 ロイター] - 原油先物価格はアジア時間21日の取引で上昇。ロシア・ウクライナ紛争激化で地政学的緊張が高まる中、供給不安で買われた。
北海ブレント先物1月限は0.28ドル(0.4%)高の73.09ドル。米WTI先物1月限は0.28ドル(0.4%)高の69.03ドル。
ウクライナは20日、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。前日の米国製の長距離地対地ミサイル「ATACMS」に続き、2日連続で西側諸国から提供された長距離弾を使用しロシアを攻撃した。
米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計で、原油在庫は前週比54万5000バレル増と、市場予想の13万8000バレルより大幅な積み増しとなった。ガソリン在庫も予想より大幅に増えた。
一方、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は12月1日に開く閣僚級会合で、有志国による自主減産の縮小をさらに延期する可能性がある。世界的に石油需要が低迷しているため。事情に詳しい3人の関係筋が明らかにした。