ニュース速報
ワールド

ウクライナ議会、25年予算案を承認 歳入全て国防費に

2024年11月20日(水)12時08分

 11月20日、ウクライナ最高会議(議会)は19日、2025年の国家予算案を承認した。写真は19日、キーウで撮影、提供写真(2024 ロイター/Ukrainian Presidential Press Servic)

Olena Harmash

[キーウ 19日 ロイター] - ウクライナ最高会議(議会)は19日、2025年の国家予算案を承認した。ロシアによる全面的な侵攻から1000日目となる中、国防予算を増やした。

当局者によると、国内総生産(GDP)の約26%に相当する2兆2000億フリブナ(約537億ドル)を防衛と安全保障に振り向ける計画。

財務省によれば、来年の歳出規模は3兆6000億フリブナ、歳入(国際支援など除く)は2兆0500億フリブナ。歳入を増やすため、戦時では初の増税を実施する。約380億ドルの財政赤字は欧米諸国からの金融支援と国内での借り入れでカバーする。

シュミハリ首相は声明で「来年は市民と企業の税金が全てわが国の防衛と安全保障に充てられる」と強調。「兵器の生産と購入に記録的な金額が投じられる。兵器産業の近代化とドローン購入の資金も増やされる」と述べた。

政府は景気回復支援策を計画しているが、戦争に加え、予想されるエネルギーや人手の不足を理由に、経済成長が今年目標とする4%から、来年は2.7%に減速すると見込む。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

韓国、景気支援へ金融政策正常化を IMFが指摘

ワールド

北朝鮮兵、ロシア軍の一員として対ウクライナ戦に参加

ビジネス

中国のファンド運用各社、ETFの手数料引き下げ 競

ビジネス

首都圏マンション、10月平均価格は9239万円 前
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り捨てる」しかない理由
  • 2
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 3
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 4
    70代は「老いと闘う時期」、80代は「老いを受け入れ…
  • 5
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 6
    クリミアでロシア黒海艦隊の司令官が「爆殺」、運転…
  • 7
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 8
    なぜ今さら長射程ミサイル解禁なのか、ウクライナ戦…
  • 9
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 10
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 4
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 5
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 8
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 9
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 10
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 4
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶり…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 7
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 8
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 9
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中