ロシア西部など8州に無人機攻撃、42機を撃墜
[19日 ロイター] - ロシアの少なくとも8つの州に19日夜、ウクライナ軍による無人機(ドローン)攻撃があり、防空部隊が42機を撃墜した。国防省や地方当局が明らかにした。
このうち32機はウクライナと国境を接する西部ブリャンスク州で迎撃。国防省は、午後9時─11時55分の間に42機撃墜したとし、被害の状況は明らかにしていない。
ウクライナはこれまでロシア領内の飛行場やエネルギー関連施設に対する長距離攻撃にドローンを使用してきたが、短時間に数十機を投入するのは異例。
ブリャンスク州のボゴマズ知事は通信アプリのテレグラムに、防空部隊の任務遂行の様子を投稿。負傷者や建物の損傷はないとした。
国防省によると、モスクワ州で2機、ベラルーシと国境を接するスモレンスク州や中部オリョール州、西部国境地帯のロストフ、クルスク両州でそれぞれ1機を撃墜した。
南部ボロネジ州の知事は民生品のみを扱う工場がドローンの攻撃を受け、火災が発生したと明らかにした。従業員は避難し、負傷者は出ていないという。
西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は、数機のドローンを撃墜し、負傷者は出ていないと説明。残骸が落下して工場やインフラ施設、送電線が被害を受けたとした。