ヒズボラとイスラエルの停戦、米特使が実現に楽観的見通し
11月19日、イスラエル軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘を巡り、レバノン首都ベイルートを訪れているホックスティーン米特使は、停戦が現実味を帯びてきたと楽観的な見通しを示した。ベイルートで10月21日撮影(2024年 ロイター/Mohamed Azakir)
Maya Gebeily Riham Alkousaa
[ベイルート 19日 ロイター] - イスラエル軍とレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの戦闘を巡り、レバノン首都ベイルートを訪れているホックスティーン米特使は19日、停戦が現実味を帯びてきたと楽観的な見通しを示した。
18日にはヒズボラとレバノン政府が米国の停戦案に条件付きで同意した。これを受け、ヒズボラ側の窓口役となっているレバノン国民議会のベリ議長と会談したホックスティーン氏はその後の記者会見で「戦闘を終結させる本格的なチャンスを得たので戻ってきた。停戦は手を伸ばせば届く場所にある。その機会がある以上、数日中に確固とした決定がなされると期待したい」と語った。
ベリ氏はアシャルクアルアウサット紙に、現在の状況は「基本的に良好」だと評価しつつ、停戦案の詳細部分を詰める作業が残っていると説明。ホックスティーン氏がイスラエルに向かう前にこれらの詳細を片付けるだろうと述べた上で、レバノン政府は米国がイスラエルの姿勢について保証人になるとみなしていると付け加えた。
イスラエルのコーヘン・エネルギー相は19日、レバノンとの取り決めに関する協議が行われていると認めたが、ヒズボラを国境から一掃するといったイスラエル側の全ての要求が満たされた場合のみ合意することになると強調した。