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トランプ氏の優先課題、有権者はインフレを最重要視=ロイター/イプソス調査

2024年11月20日(水)07時07分

 11月19日公表のロイター/イプソス調査によると、トランプ次期米大統領が就任からの100日間で優先的に取り組むべき課題としてインフレを挙げた有権者の割合が約35%と最も高かった。写真は、トランプ氏の演説の中継を見る支持者ら。6日、ニューヨークで撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)

Jason Lange

[ワシントン 19日 ロイター] - 19日公表のロイター/イプソス調査によると、トランプ次期米大統領が就任からの100日間で優先的に取り組むべき課題としてインフレを挙げた有権者の割合が約35%と最も高かった。

次いで移民対策が30%、雇用・経済全般が27%、国家の団結が23%。少数派の意見では、税制や犯罪、外国の紛争などの回答が見られた。

調査は15─17日まで全米の成人1014人に対して実施した。

新型コロナウイルスのパンデミックによる世界的なサプライチェーン(供給網)混乱を背景に、米国の物価上昇率は2021年と22年に跳ね上がり、最近やや落ち着いてきたものの、なお高止まりしている。

トランプ氏は中国からの輸入製品に高額の関税を課すと約束しており、企業がそのコストを消費者に転嫁すれば、再び物価が高騰する恐れもある。

ただ調査では、トランプ氏が国際貿易と関税に力を注ぐべきだとの回答はわずか1%にとどまった。

トランプ氏が最重視すべき問題について、共和党員は56%が移民対策、約12%が国家の団結と答えたのに対して、民主党員は33%が国家の団結、11%が移民対策だった。

米国が正しい方向に進んでいると答えた割合は共和党員がおよそ30%と、大統領選直前の3%から大きく増加。逆に民主党員は29%から8%に激減した。

トランプ氏に肯定的な評価を示したのは44%前後、否定的な評価は51%で、米国の二極化を映し出す結果になった。

ロイター
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