韓国最大野党代表、新たに公金流用で起訴 政敵抹殺と党反発
11月19日、韓国聯合ニュースによると、最大野党「共に民主党」の李在明代表(写真中央)が、知事時代に1億ウォン(7万1900ドル)余りの公金を流用したとして19日に背任罪で起訴された。写真は15日、ソウルで撮影(2024年 ロイター/Kim Hong-ji)
[ソウル 19日 ロイター] - 韓国聯合ニュースによると、最大野党「共に民主党」の李在明代表が、知事時代に1億ウォン(7万1900ドル)余りの公金を流用したとして19日に背任罪で起訴された。李代表は2027年の大統領選挙の有力候補と目されるが、すでに不動産開発スキャンダルに絡む贈収賄罪など4件で起訴されており、出馬が危ぶまれる。
聯合ニュースによると、検察は李氏が18─21年の知事時代に家族の食事代などに公金を使用しておきながら、公務員との会合や残業代として処理したり、公的な利用と称して公用車を夫人の私用のために使ったとしている。
李氏は、22年の大統領選挙で尹錫烈大統領に僅差で敗れた。共に民主党は19日、起訴は「こじつけ」で「大統領の政敵抹殺計画」だと非難した。李氏は今回の起訴について公式にコメントしていないが、かねて不正を否定している。
実刑判決や100万ウォン以上の罰金刑が確定すれば、議員職を失い、今後5年間、選挙に出馬できなくなる。