中国の小学校前で児童らに車突入、多数負傷の報道 湖南省
中国中部の湖南省にある小学校前で11月19日朝、複数の生徒が車にはねられて負傷した。負傷者の数は現在確認中だという。写真は事故後、小学校の外の道路に止まっていた白い車。ソーシャルメディアの動画から取得(2024年 ロイター)
[北京 19日 ロイター] - 中国中部の湖南省にある小学校前で19日朝、車が児童や歩行者に突っ込み、多数が負傷したと国営メディアが報じた。負傷者数は明らかになっておらず、車の運転手は取り押さえられたとみられる。
国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、スポーツ多目的車(SUV)が同省常徳市の小学校前で登校中の児童らに突入し、多数の負傷者が出ている。意図的なものかどうかは分かっていない。
交流サイト(SNS)に投稿された動画では、突入後に道路に停止した白い車のほか、走って学校に駆け込み「助けて」と叫ぶ児童が見られた。別の動画には、白い車の前で男性らが男を殴打したり、倒れた男に警官が手錠をかける様子が映っている。
中国では11日に広東省珠海市で暴走した車が多数の人をはねる事件が発生し、35人が死亡、43人が負傷した。さらに、東部の江蘇省無錫市でも職業専門学校で16日、21歳の元学生がナイフで8人を殺害、17人にけがを負わせる事件が発生した。中国全土では今年、少なくとも7件のナイフ襲撃事件が発生している。
こうした事件は詳細が明らかにされていないため、SNSでは中国における経済的・社会的圧力の高まりや、精神的問題への対応について議論が起きているが、その多くは検閲の対象になっている。