日経平均は反発、一時300円超高 買い一巡後は小動き
11月19日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比193円58銭高の3万8414円43銭と、反発して取引を終えた。写真は2020年10月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比193円58銭高の3万8414円43銭と、反発して取引を終えた。前日軟調だった主力株に自律反発狙いの買いが入ったほか、金融株がしっかりで、相場を支えた。日経平均は一時300円超高となった。ただ、明日に米エヌビディアの決算発表を控えて様子見ムードも意識され、取引一巡後は小動きとなった。
日経平均は前営業日比175円高と底堅くスタートした後、上げ幅を拡大。買い一巡後は小幅高の水準まで値を消す場面があった。後場に入ると、ドル/円相場がじりじりと上昇したことが支えとなり、一時339円高の3万8560円10銭まで値上がりした。大引けにかけては3万8300円台を軸に一進一退となった。
業種別では銀行や保険など金融セクターがしっかりで、「日銀が近いうちにも追加利上げを行うのではないか、との思惑が株価を押し上げている」(国内証券・調査部部長)との指摘があった。
市場では「日経平均は基本的にはレンジ内での推移となっており、方向感は出にくい」(いちよし証券の投資情報部・銘柄情報課課長、及川敬司氏)との指摘が聞かれた。一方、目先については「個人消費が底堅く年末商戦への期待もあるため、内需系が相場を支える展開となりそうだ」(及川氏)として、日経平均は再び4万円台を試す動きも予想されている。
TOPIXは0.68%高の2710.03ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.68%高の1394.74ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆8060億3300万円だった。東証33業種では、非鉄金属、銀行、保険など26業種が値上がり。サービス、電気・ガス、空運など7業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.93%高の631.21ポイントと、反発した。
個別では、KADOKAWAが後場に急伸し、ストップ高水準の3745円で取引を終えた。ソニーが同社買収に向け協議をしているとロイターが19日に報じ、材料視された。
ゼンショーホールディングスは9%超高で大幅上昇。三井住友フィナンシャルグループが3%超高、みずほフィナンシャルグループが2%超高だった。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは小幅高、アドバンテストは3%超高と堅調だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1080銘柄(65%)に対し、値下がりが502銘柄(30%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38414.43 +193.58 38396.72 38,246.36─
38,560.10
TOPIX 2710.03 +18.27 2703.16 2,691.88─2
,715.70
プライム市場指数 1394.74 +9.42 1391.14 1,385.41─1
,397.62
スタンダード市場指数 1224.76 +4.98 1223.17 1,221.96─1
,226.02
グロース市場指数 808.64 +14.59 796.23 796.23─810
.50
グロース250指数 631.21 +11.95 621.02 621.02─633
.08
東証出来高(万株) 180378 東証売買代金(億円 38060.33
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