フィリピン中銀総裁、追加緩和示唆 100bp程度の利下げを予想
フィリピン中央銀行のレモロナ総裁(中央)は19日、金融政策は「まだ緩和局面にある」と述べ、来年にかけて一段の利下げが予想されるとの見解を明らかにした。写真はマニラで8月撮影(2024年 ロイター/Neil Jerome Morales)
Mikhail Flores
[セブ(フィリピン) 19日 ロイター] - フィリピン中央銀行のレモロナ総裁は19日、金融政策は「まだ緩和局面にある」と述べ、来年にかけて一段の利下げが予想されるとの見解を明らかにした。
フィリピン中銀は10月16日に2会合連続で25ベーシスポイント(bp)の利下げを行い、政策金利を2023年2月以来の低水準となる6%に引き下げた。12月19日に今年最後の政策決定会合が開かれる。
レモロナ氏は記者団に対し、「われわれはまだ緩和局面にあるため、12月またはその次の会合で利下げを行うだろう」と述べた。合計で100bp程度の追加利下げが予想されると続けた。
「この数字は正確ではなく、より大きい可能性も小さい可能性もあるが、妥当な範囲だ」と語った。
11月のインフレ率は中銀が目標とする2─4%の範囲内に収まるとの見方を示した。
フィリピンペソの対ドル相場について、中銀が介入するのは急激な変動を緩和する必要がある時だけだと説明した。「ペソ安かペソ高かはさほど懸念していない。われわれが懸念しているのは(消費者物価への)波及効果だ」と語った。