香港、民主派45人に最高10年の禁錮刑 議会選巡る国安法違反で
2020年の香港立法会(議会)選挙に向け非公式の「予備選」を実施した民主派活動家が起訴された事件の公判で、香港高等法院(高裁)は19日、有罪とした被告45人に最高10年の禁錮刑を言い渡した。写真は西九龍の裁判所前で撮影(2024年 ロイター/Tyrone Siu)
[香港 19日 ロイター] - 2020年の香港立法会(議会)選挙に向け非公式の「予備選」を実施した民主派活動家が起訴された事件の公判で、香港高等法院(高裁)は19日、有罪とした被告45人に最高10年の禁錮刑を言い渡した。
香港当局は21年に、民主派47人が政権転覆を共謀したとして香港国家安全維持法(国安法)違反で起訴していた。
民主派を取り仕切ったとされる元大学教員の戴耀廷氏には禁錮10年が言い渡された。最短刑期は4年強。
米政府は民主派の起訴が「政治的動機によるもの」と批判し、「平和的」に活動していた活動家の釈放を求めてきた。
トランプ次期米大統領が国務長官に指名しているマルコ・ルビオ氏はこの裁判を強く批判しており、以前の公開書簡では、民主派の有罪判決は国安法が「香港の自治、法の支配、基本的自由に対する広範な攻撃」である証拠だと批判した。
裁判で無罪を主張していた16人のうち14人が5月に有罪判決を受けていた。31人は罪を認めていた。