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ルーマニアとブルガリア、シェンゲン協定に完全加盟へ

2024年11月19日(火)12時49分

 ルーマニアとブルガリアが来年1月に、欧州各国との間で自由往来を可能とするシェンゲン協定に完全に加盟する見通しとなった。ルーマニアのチョラク首相(写真)が18日に明らかにした。写真は英ロンドンで13日代表撮影(2024年 ロイター)

[ブカレスト 18日 ロイター] - ルーマニアとブルガリアが来年1月に、欧州各国との間で自由往来を可能とするシェンゲン協定に完全に加盟する見通しとなった。ルーマニアのチョラク首相が18日に明らかにした。

両国のシェンゲン協定加盟を巡っては、不法移民対策が不十分としてオーストリアが反対したため今年3月の加盟が空路と海路に限定され、陸路では国境審査が残っている。

チョラク氏は民間テレビ局「アンテナ3」とのインタビューで、22日にハンガリーで開かれる会合でオーストリア、ルーマニア、ブルガリア3カ国の内務相が会談し、最終文書に締結する見通しだと述べた。

ブルガリアの加盟に反対しているオランダ議会の承認を得る必要もあるが、既に2025年1月1日からの施行というスケジュールで合意ができているという。

ルーマニアとブルガリアは違法な武器や麻薬の取引、人身売買の主要ルートとなっているが、欧州委員会は徹底的な審査の結果、両国はシェンゲン協定加盟に必要な全ての条件を満たしていると判断した。

ルーマニア財務省は同協定加盟により国内総生産(GDP)の伸び率が0.5%ポイント押し上げられると試算している。

ロイター
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