イラン外相、IAEA事務局長と会談 「交渉するが圧力には屈しない」
イランのアラグチ外相は14日、同国を訪問中のグロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談し、核開発計画を巡る未解決の問題を解決する用意はあるが、圧力には屈しないと述べた。アラグチ外相(右)とグロッシ事務局長(左)(2024年 ロイター)
Parisa Hafezi
[ドバイ 14日 ロイター] - イランのアラグチ外相は14日、同国を訪問中のグロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談し、核開発計画を巡る未解決の問題を解決する用意はあるが、圧力には屈しないと述べた。
国営メディアによると、アラグチ氏は「国益と不可侵の権利に基づいて交渉する用意はあるが、圧力や脅迫の下で交渉する用意はない。相手側が理性的な政策を講じることを望む」と述べた。
複数の外交筋が13日にロイターに明らかにしたところによると、欧州諸国はイランの核開発問題への協力不足を問題視し、来週のIAEA理事会で新たな対イラン決議の採択を目指している。未申告の施設で発見されたウランの痕跡についてイランが引き続き説明を怠っていることなど、懸念事項に対処する。
グロッシ氏はイラン政府高官との共同会見で、残された問題を解決するため措置を講じるようイランに求めた。
グロッシ氏は7月に就任したイランのペゼシュキアン大統領とも初めて会談。国営メディアによると、ペゼシュキアン氏はグロッシ氏に対し、核開発について「曖昧とされている点」を解消するため、IAEAに協力する用意があると述べた。