原油先物は小幅安、供給過剰懸念で 週間でも下落
11月15日、アジア時間の原油先物は小幅に下落。米国のガソリン在庫が大幅に減少したが、供給過剰への警戒やドル高による需要減退懸念が相場を圧迫している。写真はロシアのモスクワにあるガソリンスタンドで昨年9月撮影(2024 ロイター/Maxim Shemetov)
[15日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅に下落。米国のガソリン在庫が大幅に減少したが、供給過剰への警戒やドル高による需要減退懸念が相場を圧迫している。
0105GMT(日本時間午前10時05分)時点で北海ブレント先物は0.30ドル下落し、1バレル=72.26ドル。米WTI先物は0.25ドル安の68.45ドル。
週間では北海ブレントが2.2%安、WTIが2.7%安となっている。
米エネルギー情報局(EIA)が14日公表したデータによると、先週の米原油在庫は210万バレル増加と予想より増えた一方、ガソリン在庫は440万バレル減少し、2022年11月以来の低水準となった。市場では60万バレル増加すると予想されていた。
ANZのアナリスト、ダニエル・ハインズ氏は需要拡大の兆候が原油相場を下支えしたが、需要について厳しい見通しも示されたため、売り圧力が強まったと指摘した。
国際エネルギー機関(IEA)は14日公表した月報で、来年の世界の石油市場について、石油輸出国機構(OPEC)プラスが減産を維持した場合も、供給が需要を日量100万バレル以上上回るとの見通しを示した。