今年の米と世界の原油生産予想引き上げ、需要も増加へ=EIA
11月14日 米エネルギー情報局(EIA)は13日、短期エネルギー見通し(STEO)を公表し、今年の米国と世界の原油生産量見通しを引き上げた。写真は2019年2月、ニューメキシコ州で撮影(2024年 ロイター/Nick Oxford)
Shariq Khan
[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米エネルギー情報局(EIA)は13日、短期エネルギー見通し(STEO)を公表し、今年の米国と世界の原油生産量見通しを引き上げた。
今年の米国の原油生産量は平均で日量1323万バレルになるとの見通しを示し、過去最高だった昨年の1293万バレルを約30万バレル上回ると見込んだ。従来は1322万バレルと予想していた。来年は1353万バレルと予想した。従来の予想は1354万バレルだった。
2024年の世界の原油生産量見通しは従来の1億0250万バレルから1億0260万バレルに引き上げた。来年については、従来予想の1億0450万バレルに対して、1億0470万バレルと予想した。
EIAは、24年の世界の石油需要は日量およそ100万バレル増加するとの予想を示した。従来予想の約90万バレル増を引き上げた。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産が、来年第1・四半期いっぱいは世界の原油価格を支援すると指摘。一方で、「減産疲れ」の可能性もあるとした。