中国のJDドットコム、第3四半期売上高が予想に届かず
中国の電子商取引(EC)大手、京東商城(JDドットコム)が14日発表した第3・四半期(7―9月)決算は、総売上高が前年同期比5.1%増の2604億元(359億5000万ドル)となり、LSEGがまとめた市場予想の2614億5000万元を下回った。2016年5月撮影(2024年 ロイター/Aly Song)
[14日 ロイター] - 中国の電子商取引(EC)大手、京東商城(JDドットコム)が14日発表した第3・四半期(7―9月)決算は、総売上高が前年同期比5.1%増の2604億元(359億5000万ドル)となり、LSEGがまとめた市場予想の2614億5000万元を下回った。一般株主に帰属する純利益は、47.8%増の117億元だった。中国では景気減速が続き、消費者の財布のひもは固くなっている。長期化する不動産不況や雇用不安の高まりが中国の消費者信頼感や小売販売に影を落とし、EC大手間の価格競争が激しくなっている。ただ、第3・四半期は6月と11月の主要商戦期の狭間に当たり、中国全体での消費一服の動きとも一致する。JDドットコムは、ライブ配信を活用したECの売上シェア拡大に取り組むほか、国際事業の拡張も模索しているものの、ライブ配信ではアリババ・グループ・ホールディング、海外販売では「Temu」を手がけるPDDホールディングスといったライバルに後れを取っている。サンディ・シュウ最高経営責任者(CEO)は「政策的な支援の動きに勇気づけられている」とした上で「消費者の心理が改善し始めているが、政策の効果が浸透するには時間がかかるだろう」と述べた。