原油先物は小幅高、目先の需給逼迫 需要予測引き下げが重し
13日アジア時間の原油先物は、目先の供給逼迫の兆しを受けて小幅上昇。ただ引き続き2週間ぶりの安値近辺で取引されている。仏パリの南東にある製油所で2021年3月撮影(2024年 ロイター/Christian Hartmann)
Colleen Howe
[北京 13日 ロイター] - 13日アジア時間の原油先物は、目先の供給逼迫の兆しを受けて小幅上昇。ただ引き続き2週間ぶりの安値近辺で取引されている。
石油輸出国機構(OPEC)が12日、今年と来年の世界石油需要予想を下方修正したことが背景。
0205GMT(日本時間午前11時05分)現在、北海ブレント先物は0.13ドル(0.18%)高の1バレル=72.02ドル。米原油先物は0.13ドル(0.19%)高の68.25ドル。
ANZのアナリストは「現物市場の需給逼迫が、需要に対する弱気な見方を相殺する要因となっている。現物市場では活発な買いが入っている」と指摘した。
ただ、需要予測の下方修正と中国経済の低迷が引き続き市場心理を圧迫している。
OPECは12日に発表した月報で、2024年の世界石油需要予想を前年比日量182万バレル増とし、前月予想の日量193万バレルから引き下げた。中国やインドなどの需要の弱さが背景。24年見通しの引き下げは4カ月連続となる。