豪賃金、第3四半期は前年比+3.5%、2022年終盤以来の低い伸び
11月13日、オーストラリア統計局が発表した第3・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.5%と、2022年第4・四半期以来の低水準となった。写真は加工肉を箱詰めする労働者。オーストラリアのクーマで10月撮影(2024 ロイター/Tracey Nearmy)
[シドニー 13日 ロイター] - オーストラリア統計局が13日発表した第3・四半期の賃金価格指数(WPI)上昇率は前年比3.5%と、2022年第4・四半期以来の低水準となった。
前期比では0.8%上昇し、市場予想の0.9%を下回った。民間部門の上昇率は3.5%、公的部門は3.7%だった。
オックスフォード・エコノミクス・オーストラリアのマクロ経済予測責任者であるショーン・ラングケーキ氏は「賃金圧力が緩和される兆しはあるが、そのペースは非常に緩やかだ」と述べ、「労働市場は引き締まった状態が続いており、それが比較的力強い賃金の伸びを生み出している。豪準備銀行(RBA)は、生産性の伸びが改善した場合に限り、前期比0.8%の賃金上昇を持続可能なものと見なすだろう」と述べた。
中銀は賃金上昇率が年末までに3.4%、2025年末までに3.2%に鈍化すると予想している。ただ、賃金動向は生産性の回復状況に左右されるとみている。