モーリシャスで政権交代、野党圧勝でラングーラム氏が首相に
インド洋の島国モーリシャスで11月12日、政権が交代し、野党連合党首のナビン・ラングーラム元首相(77)が新首相に任命された。10日、フロレアルで撮影(2024年 ロイター/Ally Soobye)
[ポートルイス 12日 ロイター] - インド洋の島国モーリシャスで12日、政権が交代し、野党連合党首のナビン・ラングーラム元首相(77)が新首相に任命された。
国営放送によると、10日行われた議会選では野党連合が圧勝し、62議席中60議席を獲得。2017年から政権を担った与党連合のジャグナット首相は退任した。
モーリシャスは昨年7.0%の成長を遂げたが、物価高騰と汚職疑惑が与党連合の逆風となった。
ラングーラム氏は過去に首相を3期務めたことがある。同氏は記者団に対し、最初の仕事は「スパイ制度」を解体して「国民が自由に話せるようにする」ことだと述べた。ジャグナット政権は今月、公人同志の会話が漏れたため国家安全保障上の懸念があるとして、ソーシャルメディア・プラットフォームを選挙翌日まで遮断していた。
ラングーラム氏はまた、通貨モーリシャス・ルピー相場の監視、基礎的品目にかかる付加価値税(VAT)の撤廃、縁故主義や汚職の克服を通じて生計費の高騰に終止符を打つと語った。