インドネシア大統領がバイデン米大統領と会談、トランプ氏に祝意
米国を公式訪問しているインドネシアのプラボウォ新大統領(写真)は11月12日、ホワイトハウスでバイデン米大統領と会談するとともに、先の大統領選で勝利したトランプ氏にも電話で祝意を伝えた。8月16日、ジャカルタで代表撮影(2024年 ロイター)
Stanley Widianto
[ジャカルタ/ワシントン 12日 ロイター] - 米国を公式訪問しているインドネシアのプラボウォ新大統領は12日、ホワイトハウスでバイデン米大統領と会談するとともに、先の大統領選で勝利したトランプ氏にも電話で祝意を伝えた。
プラボウォ氏は「インドネシアと米国の関係強化のために全力を尽くし、強力な協力関係を築くことを目指したい」と述べた。
バイデン氏によると、両首脳は気候変動、中東情勢、南シナ海などの問題について協議したという。
プラボウォ氏は中立的な外交政策を取るとの方針を表明している。今回の訪米は大統領として初の外国歴訪の一環で、中国から直接米首都ワシントン入りした。訪中時には習近平国家主席と会談した。
米国はインドネシアを東南アジアにおける重要なパートナーと位置付けているが、インドネシアは中国との経済的結び付きも強い。
会談後、バイデン氏とプラボウォ氏は共同声明で、両国間で進行中の重要鉱物資源に関する協議を加速させることを約束した。
電気自動車(EV)とそのバッテリーの製造で主要なプレーヤーになりたいと考えている資源国インドネシアは昨年、同国からの輸出が米インフレ抑制法にカバーされるよう、重要鉱物に関する貿易協定締結に向けた協議を開始するよう米国に要請した。
軍政下のミャンマーについては、全ての紛争当事者に対話への条件を整えるよう呼びかけた。
両首脳はまた、南シナ海における東南アジア諸国と中国との行動規範策定に対する支持を表明した。