ドイツ総選挙、2月23日実施 信任投票は12月16日の見通し
ショルツ首相(写真)の連立政権が崩壊したドイツで、来年2月23日に解散総選挙が実施される見通しとなった。7日撮影(2024年 ロイター/Liesa Johannssen)
Andreas Rinke Rachel More
[ベルリン 12日 ロイター] - ショルツ首相の連立政権が崩壊したドイツで、来年2月23日に解散総選挙が実施される見通しとなった。連邦議会でのショルツ氏の信任投票は12月16日に行われる可能性がある。関係筋が12日明らかにした。
ショルツ首相は6日、自由民主党(FDP)のリントナー財務相を解任し、3党による連立政権が崩壊した。
選挙実施の日程については、保守野党のキリスト教民主同盟(CDU)は1月、ショルツ首相は当局と政党の準備期間を考慮して3月中旬を希望していた。
物価高やロシアのウクライナ侵攻、中国との競争激化、トランプ次期米大統領の復権などを背景に、欧州最大の経済大国ドイツは危機的状況に陥っている。
これを反映するように、欧州経済センター(ZEW)が発表した11月のドイツ景気期待指数は7.4と、10月の13.1から低下。ZEWのワムバッハ所長は「米大統領選の結果が主因である可能性が高い」と指摘した。
これまでの世論調査では、CDUのメルツ党首が首相の最有力候補とされている。