「メキシコは安全でない」、米大使が前大統領の治安対策批判
11月13日、米国のケン・サラザール駐メキシコ大使(写真)は、メキシコは安全ではないと述べ、ロペスオブラドール前大統領による治安政策の失敗と米国からの支援拒否を批判した。写真はメキシコのメキシコ市で撮影(2024 ロイター/Raquel Cunha)
[メキシコ市 13日 ロイター] - 米国のケン・サラザール駐メキシコ大使は13日、メキシコは安全ではないと述べ、ロペスオブラドール前大統領による治安政策の失敗と米国からの支援拒否を批判した。
記者会見で「現時点でメキシコは安全でない」とし、「残念ながら、治安を巡るメキシコ・米国間の調整は昨年、主に前大統領が米国の支援を望まなかったことにより失敗に終わった」と述べた。
ロペスオブラドール氏は暴力の根本原因に取り組む「銃弾でなく抱擁を」という戦略を取ったが、サラザール氏は「機能しなかった」と批判。先月就任したシェインバウム大統領が治安への投資を強化し、犯罪・暴力対策でより大きな成果を上げるよう期待すると述べた。
メキシコでは最近、シナロア州で麻薬カルテル間抗争により数百人が死亡したほか、ケレタロ州では先週末にはバーで10人が殺害されるなど大量虐殺が発生し、暴力事件が相次いでいる。