ロシア前大統領が欧州非難、「ウクライナ紛争の激化目論む」
11月12日、ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長(写真)はトランプ前米大統領の返り咲きを受け、欧州の指導者らがウクライナ紛争を危険なまでにエスカレートさせようとしていると非難した。モスクワで2月代表撮影(2024年 ロイター)
[モスクワ 12日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は12日、トランプ前米大統領の返り咲きを受け、欧州の指導者らがウクライナ紛争を危険なまでにエスカレートさせようとしていると非難した。
通信アプリ「テレグラム」で、西側の長距離ミサイルを使ってロシア領内の標的を攻撃することを欧州はウクライナに許すべきではないと警告。「これらのミサイルは(ウクライナに対するロシアの)軍事作戦の過程で何かを大きく変えることはできない」と記した。
マクロン仏大統領とスターマー英首相は11日、パリで会談し、ウクライナへの支持を再確認。フランスのバロ外相は、トランプ氏がウクライナ紛争にどのように対処するか先入観を持つべきでないとの考えを示した。
メドベージェフ氏は以前、トランプ氏の米大統領選勝利はウクライナにとって悪い知らせになる可能性が高いと語っていた。トランプ氏はウクライナに対する西側の援助規模を繰り返し批判し、紛争を速やかに終結させると約束しているが、その方法については説明していない。