訂正(11日付配信記事)トランプ氏、国務長官にルビオ上院議員を起用へ=関係筋
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は11日、トランプ次期米大統領が共和党のマルコ・ルビオ上院議員(写真右)を国務長官に起用すると報じた。11月4日、ノースカロライナ州ローリーで撮影(2024年 ロイター/Jonathan Drake)
(英文の訂正により5段落目の「950億ドルの対ウクライナ軍事支援」を「ウクライナ、イスラエル、その他の米国のパートナーに対する950億ドルの軍事支援」に、10段落目の「祖父」を「両親」に訂正します)
[ウェストパームビーチ(米フロリダ州) 11日 ロイター] - トランプ次期米大統領が共和党のマルコ・ルビオ上院議員(53)を国務長官に起用する見通しであることが、関係筋の話で11日明らかになった。最終候補の中から最も強硬派を選んだ格好となった。
就任すれば初の中南米系の国務長官となる。
ルビオ氏はかねてから米国と地政学的に敵対関係にある中国やイラン、キューバなどに対し強硬な外交論を唱えてきた。
ウクライナ情勢に関しては最近のインタビューで、ロシアに占領されている全ての領土を奪い返すことに注力するよりも、交渉による解決を目指すべきだと指摘。
4月に議会が可決したウクライナ、イスラエル、その他の米国のパートナーに対する950億ドルの軍事支援(訂正)の法案に反対票を投じた共和党議員15人の一人でもあった。
トランプ支持派の一部は、同氏の外交姿勢と矛盾する立場を最近まで取ってきたルビオ氏の起用を疑問視する可能性がある。ルビオ氏が1期目のトランプ政権時に、北大西洋条約機構(NATO)脱退に上院の3分の2の賛成という要件を設け、ハードルを高くする法案の共同提案者になった経緯がある。
ただ、ここ数年は、対外関与の抑制と一国主義に傾くトランプ氏の立場に合わせる形で従来のタカ派姿勢を一部和らげてきた。
バイデン民主党政権に対してルビオ氏は、上院情報特別委員会の共和党トップとして中国に対し強硬姿勢を取るよう圧力をかけてきた。中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が発売したノートパソコンにインテル製の先端半導体が搭載されていることが明らかになると、ファーウェイ向け出荷を全面的に阻止するよう要求した。
キューバから亡命した両親(訂正)を持つ同氏はまた、同国との関係正常化に反対している。
ベネズエラのマドゥロ政権についても激しい批判を展開してきた。