プーチン氏とトランプ氏の会談報道、「完全な作り話」=ロシア大統領府
11月11日、ロシア大統領府のぺスコフ報道官はプーチン大統領がトランプ次期米大統領と電話会談したとのニュースを否定し、同氏と会談する具体的な計画はまだないと述べた。写真は2019年6月、大阪市で会談するプーチン氏(左)とトランプ氏。ロ大統領府提供(2024年 ロイター)
Dmitry Antonov Guy Faulconbridge
[ウエストパームビーチ(米フロリダ州)/ワシントン/モスクワ 11日 ロイター] - ロシア大統領府のぺスコフ報道官は11日、プーチン大統領がトランプ次期米大統領と電話会談したとの報道を「全くの作り話」として否定した。プーチン大統領がトランプ大統領と接触する予定があるかとの質問に対しては「まだ具体的な計画はない」と答えた。
ロシア大統領府がこうした反応をするのは異例。
米紙ワシントン・ポストは関係筋の話として、トランプ氏がプーチン氏に対し、ウクライナでの戦争を拡大しないよう忠告したと伝えた。ロイターも関係筋の話として、この電話会談について報じた。
ぺスコフ氏は記者団に「これは完全な間違いであり、全くの作り話だ。単なる偽情報だ。会話などなかった」と述べた。報道されている情報の質が低く、時にはかなり信頼できるメディアでさえそうした情報を発表する最も明白な例だと主張した。
また、ウクライナによるロシア領内深くへの「ストーム・シャドー」ミサイル発射を認めるよう、スターマー英首相とマクロン仏大統領がバイデン米大統領を説得したいと考えているとの報道について問われると、「何も排除できない」と回答。全ての目標達成まで「特別軍事作戦」を継続するとし、「具体的な兵器の種類」が戦況を変えることはできないとの認識を示した。