スイス中銀、仮想通貨になお警戒感 現金決済は今後も重要=総裁
11月7日、スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル総裁(写真)は、中銀はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)に警戒しているとした上で、現金はスイスの決済システムにおいて今後も重要な役割を担うだろうと述べた。写真はスイスのチューリッヒで9月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)
[ブルック(スイス) 7日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル総裁は7日、中銀はビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)に警戒しているとした上で、現金はスイスの決済システムにおいて今後も重要な役割を担うだろうと述べた。
ブルックで行われた国内銀行主催のイベントで「ビットコインその他の仮想通貨は近年大きく成長しているにもかかわらず、依然ニッチな現象だ」と指摘。
仮想通貨の将来に関する見解は控えながらも、価値の大きな変動のため決済には実用的でないなどの懸念があるとした。
また、仮想通貨は膨大なエネルギーを必要とするほか、違法行為と関連しており取り締まりが難しいと述べた。
一方、技術変革を進めていないわけではないとし、中銀デジタル通貨で金融機関間の決済を容易にするパイロットプロジェクトを実施しているなどの取り組み例を挙げた。