ガザ人道状況大きく改善せず、イスラエルの対応期限控え米が指摘
11月4日、 米国務省のミラー報道官はイスラエルはパレスチナ自治区ガザへの援助物資搬入を拡大する一定の措置を講じているものの、人道状況の大幅な改善にはつながっていないとの見方を示した。写真は10月、ガザ北部から避難する住民(2024年 ロイター/Mahmoud Issa)
Humeyra Pamuk Simon Lewis
[ワシントン 4日 ロイター] - 米国務省のミラー報道官は4日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの援助物資搬入を拡大する一定の措置を講じているものの、人道状況の大幅な改善にはつながっていないとの見方を示した。
バイデン政権はイスラエルへの10月13日付の書簡で、ガザの人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求め、措置が取られなければ、米国による軍事支援を制限する可能性を警告した。
ミラー氏は「本日時点で状況は大きく好転していない」とし、開かれている検問所の増加など幾つかの改善は見られるものの、書簡で示した勧告は満たされていないと指摘。現時点で対応は「不十分」としつつ、30日間の期間がまだ経過していないとも強調した。
イスラエルが勧告を実行しなかった場合にどのように対処するかについてはコメントを控え、「法律に従う」と述べるにとどめた。
米対外援助法は米国の人道援助を妨害する国への軍事支援を禁止している。