中国製EV、関税に代わる最低価格保証にも強制力必要=EU高官
11月4日、 欧州連合(EU)の通商政策・経済安全保障担当欧州委員候補に指名されているシェフチョビッチ副委員長は、中国製電気自動車(EV)についてメーカー側が最低価格を保証することで合意に達した場合、強制力を持たせる必要があると指摘した。写真は中国製EV。ベルギー・ゼーブルージュ港で10月撮影(2024年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州連合(EU)の通商政策・経済安全保障担当欧州委員候補に指名されているシェフチョビッチ副委員長は4日、中国製電気自動車(EV)についてメーカー側が最低価格を保証することで合意に達した場合、強制力を持たせる必要があると指摘した。
「EUが発動した関税と同様の効果と強制力をもたせることがEUにとって絶対的に重要」と強調した。欧州議会の委員会で語った。
EUは10月30日から中国製EVに対する輸入関税率を最大45.3%に引き上げた。ただ、双方は、関税を課す代わりに輸入車に最低価格を設ける案について交渉を続けている。
シェフチョビッチ氏は、EUの高官らが現在、中国で交渉に当たっていると明らかにした。
同氏はフォンデアライエン欧州委員長が指名した次期欧州委員候補26人のうちの一人。欧州議会では今週と来週、候補の公聴会が開かれている。