米、60日間のレバノン停戦案 仲介目指す=関係筋
複数の関係筋によると、米政府はイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘終結を目指し、60日間の停戦に向け仲介に動いている。レバノンからシリアに逃れようとしている子ども、国境付近で28日撮影。(2024年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany)
Timour Azhari Maya Gebeily James Mackenzie
[ベイルート/エルサレム 29日 ロイター] - 複数の関係筋によると、米政府はイスラエルとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの戦闘終結を目指し、60日間の停戦に向け仲介に動いている。
停戦期間中に、レバノン南部でレバノン国軍以外の兵力を認めないとする2006年の「国連安保理決議1701号」の完全履行を目指す計画。
この問題に取り組んでいる米国のアモス・ホクスタイン特使は今月、ベイルートで記者団に対し、イスラエルもレバノンも決議を完全に履行していないため、より良い執行メカニズムが必要だと発言していた。
60日間の停戦案は米国などが先月提案した21日間の停戦案に代わるもの。
関係筋は、仲介が失敗に終わる可能性が残されているとし「真剣に停戦を働きかけているが、まだ実現は難しい」と述べた。
イスラエルは、ヒズボラが休戦に違反した場合に、空爆などの軍事作戦を通じて休戦を「直接強制する」権限を求めているという。
レバノン当局者は、停戦案の説明を正式に受けておらず、コメントできないと述べた。
米ニュースサイトのアクシオスは、ホクスタイン氏と米大統領顧問のブレット・マガーク氏が、レバノンの戦闘終結に向けた合意をまとめるため、31日にイスラエルに到着する予定だと報じた。戦闘終結合意は数週間以内にまとまる可能性があるという。