ニュース速報
ワールド

ネタニヤフ氏「イランに大きな打撃与えた」、ハメネイ師は対応検討

2024年10月28日(月)07時41分

 イスラエルのネタニヤフ首相は10月27日、前日の空爆でイランの防衛とミサイル製造能力に大きな打撃を与えたと述べた。エルサレムで代表撮影(2024年 ロイター)

Ari Rabinovitch Adam Makary

[エルサレム/カイロ 27日 ロイター] - イスラエルのネタニヤフ首相は27日、前日の空爆でイランの防衛とミサイル製造能力に大きな打撃を与えたと述べた。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は対応を検討しているとした。

ネタニヤフ氏は演説で「空軍はイラン各地を攻撃した。イランの防衛能力と、われわれを狙うミサイルを製造する能力に大きな打撃を与えた」と指摘。攻撃は「精密かつ強力」で、全ての目的を達成したと述べた。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は攻撃について、イスラエルが敵にどのように対応するかを示したと強調。「イランの戦略的システムを攻撃した」とし、「今後の動向を見守る。われわれはあらゆる場所で全てのシナリオに対する用意ができている」と述べた。

一方、ハメネイ師はイスラエルの計算を「混乱させるべきだ」とし、今回の攻撃を「過小評価も誇張もすべきでない」と述べた。

イランのペゼシュキアン大統領は、戦争は望まないが「適切な対応」をすると表明した。

イスラエルのガラント国防相はパレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとレバノンの親イラン武装組織ヒズボラがもはやイランの「有効な道具」ではないと述べた。ハマスがもはやガザの軍事ネットワークとして機能せず、ヒズボラも幹部と大部分のミサイル能力が排除されたとした。

こうした中、レバノンではヒズボラとイスラエルの激しい戦闘が27日も続いた。イスラエル軍は同日、レバノン南部の14集落の住民に対し、直ちに避難しアワリ川より北に移動するよう求めた。

レバノン保健省によると、南部沿岸の都市シドンではイスラエルの攻撃で9人が死亡、25人が負傷した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルの対イラン空爆、旧核兵器実験棟など標的=

ワールド

原油先物4%超安、イスラエルの対イラン報復攻撃が抑

ワールド

元ボリビア大統領、銃撃の動画公開 政権による暗殺未

ワールド

中国政府関連ハッカー、トランプ氏顧問らの通話傍受=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:米大統領選 イスラエルリスク
特集:米大統領選 イスラエルリスク
2024年10月29日号(10/22発売)

イスラエル支持でカマラ・ハリスが失う「イスラム教徒票」が大統領選の勝負を分ける

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体どうなる? 未来を担う新時代の照明とは
  • 3
    「決して真似しないで」...マッターホルン山頂「細すぎる足場」からの絶景、「めまいがする」と話題
  • 4
    ウクライナ戦争に金正恩が「暴風軍団」を派遣...北朝…
  • 5
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」…
  • 6
    「メーガンは他の女性と異なる」...メディアとファン…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 8
    ヘルソン州キンブルン砂州で、ロシア部隊をウクライ…
  • 9
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 10
    NFLの試合にトランプ支持の女性が乱入! ハイヒール…
  • 1
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    キャンピングカーに住んで半年「月40万円の節約に」全長10メートルの生活の魅力を語る
  • 4
    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…
  • 5
    逃げ場はゼロ...ロシア軍の演習場を襲うウクライナ「…
  • 6
    2027年で製造「禁止」に...蛍光灯がなくなったら一体…
  • 7
    【クイズ】次のうち、和製英語ではないものはどれ?…
  • 8
    渡り鳥の渡り、実は無駄...? 長年の定説覆す新研究
  • 9
    【クイズ】次のうち、和製英語「ではない」ものはど…
  • 10
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 1
    ベッツが語る大谷翔平の素顔「ショウは普通の男」「自由がないのは気の毒」「野球は超人的」
  • 2
    「地球が作り得る最大のハリケーン」が間もなくフロリダ上陸、「避難しなければ死ぬ」レベル
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の…
  • 5
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 6
    ウクライナに供与したF16がまた墜落?活躍する姿はど…
  • 7
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
  • 8
    エジプト「叫ぶ女性ミイラ」の謎解明...最新技術が明…
  • 9
    ウクライナ軍、ドローンに続く「新兵器」と期待する…
  • 10
    コストコの人気ケーキに驚きの発見...中に入っていた…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中