気候移行支援基金、支出改善へ効率的な運営が必要=G20報告書
20カ国・地域(G20)のサステナブルファイナンス作業部会は24日、クライメート・トランジション(気候移行)プロジェクトに資金を提供することを目的とした一連の基金について、支出ペース改善のためさらにターゲットを絞り、より効率的に運営する必要があるとする報告書を公表した。写真はスイスのモルテラッチ氷河。9月撮影。(2024年 ロイター/Denis Balibouse/File Photo)
Marcela Ayres
[ワシントン 24日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)のサステナブルファイナンス作業部会は24日、クライメート・トランジション(気候移行)プロジェクトに資金を提供することを目的とした一連の基金について、支出ペース改善のためさらにターゲットを絞り、より効率的に運営する必要があるとする報告書を公表した。
気候・環境基金は認定・プログラム要件がそれぞれ異なるため、現在のメカニズムでは資金へのアクセス経路が「細分化され、時間がかかる」と指摘。各基金に対し、各国が構築する投資プラットフォームを積極的に支援することも求めた。
G20が支援する「緑の気候基金」、「気候投資基金」、「適応基金」、「地球環境ファシリティー」を合わせると、年間40億─50億ドルのコミットメント能力があり、2022年の支出総額は14億ドルだった。
承認額に対する支出額の比率は、地球環境ファシリティーの76%から緑の気候基金の31%まで幅がある。