米のガザ人道状況改善要求、EU外相が1カ月の猶予批判
10月17日、欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は、米国がイスラエルにパレスチナ自治区ガザの人道状況改善に向けた措置を1カ月以内に講じるよう求めたことについて、その間にあまりにも多くの人々が死亡するとして批判的な見方を示した。ベルギー・ブリュッセルで撮影(2024年 ロイター/Johanna Geron)
[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相に当たるボレル外交安全保障上級代表は17日、米国がイスラエルにパレスチナ自治区ガザの人道状況改善に向けた措置を1カ月以内に講じるよう求めたことについて、その間にあまりにも多くの人々が死亡するとして批判的な見方を示した。
ブリンケン米国務長官とオースティン国防長官は、ガザの人道状況改善に向けた措置を30日以内に講じるよう求める書簡をイスラエル政府に送付した。措置が講じられなければ、米国による軍事支援を制限する可能性も警告した。
ボレル氏はブリュッセルで記者団に「米国はイスラエルにガザへの人道支援改善を求めたが、1カ月の猶予を認めた。今のペースで死者が出れば、1カ月の間にあまりにも多くの人々が死亡することになる」として、状況は「大惨事」だと述べた。