米、イスラエルがガザに「飢餓政策」取らないよう監視=国連大使
米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は16日、安全保障理事会に対し、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部で「飢餓政策」を取ることがないよう監視していると述べた。写真はパレスチナのマンスール国連大使。同日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
Michelle Nichols
[国連 16日 ロイター] - 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は16日、安全保障理事会に対し、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ北部で「飢餓政策」を取ることがないよう監視していると述べた。
トーマスグリーンフィールド氏は「イスラエル政府は、食糧や必需品の供給が停止されることはないと述べている。米国は、イスラエルの現地での行動がこの声明と一致しているかどうか注視していく」とした。
イスラエルのネタニヤフ首相は16日、パレスチナ自治区ガザへの人道支援拡大を議論するため緊急会議を招集した。間もなく支援を増加させる見込みだという。
トーマスグリーンフィールド氏は「ワクチン接種や人道支援物資の搬入のためガザ全域で人道的一時休止が必要だ」と述べた。
一方、イスラエルのダノン国連大使は安保理に対し、ガザの問題は支援不足ではないと反論。過去1年間に100万トン以上の物資が届けられたにもかかわらず、パレスチナのイスラム組織ハマスが人道支援を奪っていると非難し、「イスラエルは国際的パートナーとともにガザに援助を届け続けているが、ハマスが権力を握っている限り、援助は困窮する全ての人に届くことはないだろう」と述べた。
ハマスは支援物資を奪っているというイスラエルの主張を繰り返し否定し、物資不足の責任はイスラエルにあると主張している。