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米フロリダ直撃ハリケーン、家屋所有者の被害は最大500億ドルか=フィッチ

2024年10月11日(金)07時32分

 ハリケーン「ミルトン」が直撃した米南部フロリダ州の家屋所有者の被害総額は最大500億ドルに上る恐れがある。10月10日、同州で撮影(2024年 ロイター/Jose Luis Gonzalez)

Matt Tracy

[ワシントン 10日 ロイター] - ハリケーン「ミルトン」が直撃した米南部フロリダ州の家屋所有者の被害総額は最大500億ドルに上る恐れがある。格付け会社フィッチ・レーティングスは10日公表したリポートでこのような試算を示した。

ミルトンは10日、5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」の勢力でフロリダ州を西から東に横断し、これまでに少なくとも10人が死亡したほか、数百万戸が停電に見舞われている。

ただ、保険業界の損害額は、ミルトン単独で最大1000億ドルに達するという「最悪シナリオ」は回避できたもようだ。フィッチのアナリストチームは、ミルトンによる保険業界の損害額を300億─500億ドルと見積もった。それでも単独のハリケーンによる損害としては、2022年の「イアン」以来の大きさとなる。

2週間前の「ヘリーン」に続くミルトンの襲来で、今年全体の保険業界の損害額は5年連続で1000億ドルを超えるとの見方も示した。

十分な資本基盤を持つ大手損害保険会社や世界的な再保険会社の信用力は、ミルトンによって影響を受ける公算は乏しいとみている。

ロイター
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