米共和強硬派議員の偽情報拡散に党内から反発、ハリケーン巡り
10月9日、米共和党の保守強硬派マージョリー・テイラー・グリーン下院議員らが米国を襲ったハリケーンについて陰謀説のような偽情報を発信していることについて、党内から批判の声が上がった。フロリダ州フォートマイヤーズで撮影(2024年 ロイター/Ricardo Arduengo)
Moira Warburton
[ワシントン 9日 ロイター] - 米共和党の保守強硬派マージョリー・テイラー・グリーン下院議員らが米国を襲ったハリケーンについて陰謀説のような偽情報を発信していることについて、党内から批判の声が上がった。
グリーン議員は7日、交流サイト(SNS)の公式アカウントに「政府に対し、気象が操作されているのか制御されているのか問うべきだ。あなたは政府にそれを許可したのか。あなたがその資金を出しているのか。実際のところイエスだ」と投稿。
同党のチャック・エドワーズ下院議員(ノースカロライナ州選出)は「混乱を引き起こそうとする信頼できない情報源」が「とんでもないうわさ」を広めていると非難。グリーン議員を名指しはせずに「誰にも気象は制御できない」とし、インターネット上の情報について利用者に事実確認を行うよう呼びかけた。
エドワーズ議員の地元選挙区は先月、ハリケーン「ヘリーン」で大きな洪水被害を受けた。
共和党のカルロス・ヒメネス下院議員(フロリダ州選出)も陰謀説を一蹴。グリーン議員の投稿に直接反応する形で9日、「人間はハリケーンを作ることも制御もできない。できると思っている人は、頭を検査する必要がある」とSNSに投稿した。
民主党のバイデン大統領は9日、共和党のトランプ前大統領が「うその猛攻撃」 を先導していると批判し、グリーン議員の投稿は「ばかげている」とした。「止めなくてならない」と訴えた。