米FAA、ボーイング737巡り安全警告 方向舵に不具合の恐れ
10月8日、米連邦航空局(FAA)は、一部のボーイング製「737」機について、機体の向きを制御する方向舵(だ)の動きが制限されたり、動かなくなったりする恐れがあるとして、航空会社に対して安全警告を発したと明らかにした。写真はボーイングのロゴ。フランスのパリで昨年6月撮影(2024 ロイター/Benoit Tessier)
David Shepardson
[ワシントン 8日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)は8日、一部のボーイング製「737」機について、機体の向きを制御する方向舵(だ)の動きが制限されたり、動かなくなったりする恐れがあるとして、航空会社に対して安全警告を発したと明らかにした。
737を巡っては、2月にユナイテッド航空機の方向舵に関連した事故が発生。米運輸安全委員会(NTSB)が調査に乗り出し、9月下旬にボーイングとFAAに緊急安全勧告を出していた。これを受け、FAAは是正措置検討委員会を開いた。
安全警告はパイロットと航空会社に対し、方向舵が動かなくなった場合の対応手順を見直すよう指示しているが、部品の交換は義務付けていない。
NTSBは先週、737を運航する40社以上の外国航空会社が、安全上のリスクとなり得る方向舵の部品を搭載した機体を使用している可能性があると指摘していた。
ボーイングは8日、規制当局の監督の下で対応しているとした上で、方向舵の動きが制限された場合に乗務員が取るべき適切な行動について航空各社に改めて注意喚起したと述べた。