インド中銀、予想通り金利据え置き 政策スタンス「中立」に修正
インド準備銀行(中央銀行、RBI)は9日、主要政策金利のレポレートを6.50%に据え置いた。写真は中銀本店で2023年4月に撮影(2024年 ロイター/Francis Mascarenhas)
[ムンバイ 9日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行、RBI)は9日、主要政策金利のレポレートを6.50%に据え置いた。据え置きは10会合連続で、市場の予想通りだった。
一方、景気減速の兆しが見られる中、政策スタンスを「緩和の撤回」から「中立」に修正し、利下げに道を開いた。
ロイター調査では対象エコノミスト76人の8割が据え置きを予想していた。
中銀は昨年2月に6.50%への利上げを実施して以降、金利を据え置いてきた。
8月の消費者物価指数(CPI)は前年比3.65%上昇し、伸び率は中銀目標の4%を2カ月連続で下回ったが、7月改定値の3.60%から加速し、ロイターがまとめたエコノミスト予想の3.5%も上回った。
中東情勢の緊迫化がインフレ見通しを不透明にしている一方で、経済成長を巡る懸念も浮上しつつある。
インド製造業購買担当者景気指数 (PMI)は9月に8カ月ぶりの低水準、サービスPMIは10カ月ぶりの低水準を記録。4─6月期国内総生産(GDP)は6.7%増に鈍化した。