ハリス氏、高齢者の在宅介護費用軽減へ 「サンドイッチ世代」にアピール
米大統領選の民主党候補ハリス副大統領(写真)は8日、高齢者向け公的医療保険「メディケア」を拡大し、在宅介護に絡む費用をカバーする計画を発表した。7日撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
[8日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補ハリス副大統領は8日、高齢者向け公的医療保険「メディケア」を拡大し、在宅介護に絡む費用をカバーする計画を発表した。子育てと親の介護両方をこなす「サンドイッチ世代」の負担を軽減し、「ケアエコノミー」の促進を目指す。
ハリス氏はABCの番組で、自分が病気になった母親を世話した経験に言及し、「米国にはまさに中間の立場にいる人がたくさんいる」と語った。
新たな計画の原資は、バイデン政権が製薬大手との薬価引き下げ交渉で節約した資金を充てるとした。
米ミシガン大学が8月に実施した世論調査からは、全米の50歳以上の4分の1以上が、障害や健康上の問題を抱える家族や友人を少なくとも1人介護していることが分かった。また、米退職者協会による9月調査では、50歳以上の女性の4分の3以上が、高齢者を介護する人々は経済面で苦しんでいると回答した。
ハリス氏はすでに、乳児を抱える中低所得層に最大6000ドルの児童税控除を導入する方針を表明している。