ニュース速報
ワールド

フィリピン・韓国首脳が会談、防衛協力強化 関係格上げで合意

2024年10月07日(月)17時13分

10月7日、 韓国の尹錫悦大統領(左)とフィリピンのマルコス大統領(右)はマニラで会談し、防衛協力の強化や両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意した。代表撮影(2024年 ロイター)

[マニラ 7日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領とフィリピンのマルコス大統領は7日、マニラで会談し、防衛協力の強化や両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意した。

会談では南シナ海や朝鮮半島の緊張など、さまざまな問題を協議。沿岸警備の協力や原子力エネルギーに関する合意文書にも調印した。

韓国大統領のフィリピンへの国賓訪問は約10年ぶり。

フィリピンは南シナ海で中国との緊張が高まるなか、安全保障の近代化に向けた取り組みを進めているが、尹氏は共同会見で、韓国がこの取り組みに積極的に参加すると表明。

韓国はフィリピンにFA-50戦闘機、コルベット艦、フリゲート艦を売却している。フィリピンは近代化計画の第3段階として、戦闘機、潜水艦、ミサイルシステムなど先進兵器の購入を検討中だ。

尹氏によると、両首脳は南シナ海の航行の安全など、国際ルールに基づく秩序の維持でも合意。北朝鮮の核開発や「無謀な挑発行為」を国際社会が容認しないとの認識でも一致した。

尹氏は、フィリピンのバターン原発について実行可能性調査に関する了解覚書に調印したことも明らかにした。同原発は1984年の完成後、一度も運転されていない。

尹氏は2030年までに原発10基を輸出する目標を掲げている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがガザ軍事作戦を大幅に拡大、広範囲制圧へ

ワールド

中国軍、東シナ海で実弾射撃訓練 台湾周辺の演習エス

ワールド

今年のドイツ成長率予想0.2%に下方修正、回復は緩

ワールド

米民主上院議員が25時間以上演説、過去最長 トラン
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:引きこもるアメリカ
特集:引きこもるアメリカ
2025年4月 8日号(4/ 1発売)

トランプ外交で見捨てられ、ロシアの攻撃リスクにさらされるヨーロッパは日本にとって他人事なのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大はしゃぎ」する人に共通する点とは?
  • 2
    8日の予定が286日間に...「長すぎた宇宙旅行」から2人無事帰還
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    磯遊びでは「注意が必要」...6歳の少年が「思わぬ生…
  • 6
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「…
  • 7
    イラン領空近くで飛行を繰り返す米爆撃機...迫り来る…
  • 8
    【クイズ】アメリカの若者が「人生に求めるもの」ラ…
  • 9
    「隠れたブラックホール」を見つける新手法、天文学…
  • 10
    あまりにも似てる...『インディ・ジョーンズ』の舞台…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?
  • 2
    ロシア空軍基地へのドローン攻撃で、ウクライナが「最大の戦果」...巡航ミサイル96発を破壊
  • 3
    800年前のペルーのミイラに刻まれた精緻すぎるタトゥーが解明される...「現代技術では不可能」
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
  • 6
    ガムから有害物質が体内に取り込まれている...研究者…
  • 7
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 8
    一体なぜ、子供の遺骨に「肉を削がれた痕」が?...中…
  • 9
    「この巨大な線は何の影?」飛行機の窓から撮影され…
  • 10
    現地人は下層労働者、給料も7分の1以下...友好国ニジ…
  • 1
    中国戦闘機が「ほぼ垂直に墜落」する衝撃の瞬間...大爆発する機体の「背後」に映っていたのは?
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    「さようなら、テスラ...」オーナーが次々に「売り飛ばす」理由とは?
  • 4
    「一夜にして死の川に」 ザンビアで、中国所有の鉱山…
  • 5
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 6
    「今まで食べた中で1番おいしいステーキ...」ドジャ…
  • 7
    市販薬が一部の「がんの転移」を防ぐ可能性【最新研…
  • 8
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 9
    テスラの没落が止まらない...株価は暴落、業績も行き…
  • 10
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中